「これまでの半導体レーザーと違う新しいタイプの治療用レーザーLumix2は、驚くほどはっきりとした効果があった」
――顎関節症治療のオーソリティー、中沢勝宏先生のこの言葉が、本書の始まりとなった。
その言葉は徐々に広がり、それまで一部で認められていた効果は、広く実践的に認められているところなり、多くの患者を痛みから解放する福音となった。
このコールドレーザーは、これからの顎関節治療に欠かせない機器の1つとなるであろう。
また、副次的作用と思われた骨や軟組織の治癒促進も、本質的な細胞賦活用からもたらされるものとわかり、応用が広がっている。
なお、この機器の開発者Nelson Marquina博士は、生物物理学が専門のレーザー研究者で、NASAの上級研究員でもあるが、本書では自ら原理の解説を行っている。
【主な目次】
1.総論および患部に対する照射法
2.レーザーの医療応用における基本的考え方
3.レーザーの生体に対する働き
4.顎関節症の理学療法とLumix2
5.照射部位の選択とその効果および臨床応用法—症例報告