がん患者の口腔管理は「よくある診療」になった!
がん治療では「がんは全身病としてのアプローチが大切」という概念に基づいた多職種チーム医療が必須であり、より高度な知識と技術が各職種に求められる。
本書は、歯科医療従事者が、がん患者にかかわるときに必要な全身的事項や各がんの病態・治療に関する詳細な解説書である。
「基礎編:臨床腫瘍学のミニマム・エッセンス」では各種がんの最新の標準治療とその関連事項を、「歯科編:がん患者の口腔機能管理」ではがん患者のさまざまな場面における口腔管理について解説。
長寿社会の歯科医療従事者に必携の書。
【主な目次】
【基礎編】 臨床腫瘍学のミニマム・エッセンス
1.がんとは
2.チーム医療とは
3.がんの治療法
(1)外科療法 (2)放射線療法 (3)化学療法 …他
4.精神腫瘍学(サイコオンコロジー)
5.がん患者の全身状態の評価
6.おもながんの標準治療
(1)肺がん (2)胃がん (3)肝がん (4)大腸がん (5)乳がん (6)泌尿器がん(前立腺がん) (7)泌尿器がん(膀胱がん) …他
7.緩和医療
8.がん患者を診る前に知っておきたい基礎知識
(1)臨床検査値 (2)看護で用いられる口腔アセスメント
9.がん治療で汎用される薬剤
【歯科編】 がん患者の口腔機能管理
1.がん治療における口腔ケア・口腔機能管理の必要性
(1)口腔ケアのエビデンス …他
2.がん治療で起こる口腔トラブル
3.がん全身麻酔手術患者の口腔管理・口腔ケア
4.がん化学療法患者の口腔管理・口腔ケア
がん化学療法による口腔粘膜炎
5.頭頸部がん放射線治療患者の口腔管理・口腔ケア
(1)放射線治療による口腔合併症 …他
6.薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)
7.緩和医療・終末期における口腔ケア
8.口腔がんと口腔に転移した腫瘍
9.周術期口腔機能管理
(1)周術期口腔機能管理新設の背景 …他