改訂第10版ではほとんどの項目に加筆修正および更新を行いました。特にフッ化物洗口剤は「週1回法フッ化物洗口剤」の用法・用量の追加承認を受け、学校をはじめとした施設に適応したフッ化物洗口剤が明確に位置づけられたことになります。
また、日本初のOTC医薬品のむし歯予防薬としてフッ化物洗口剤が発売されるなど、公衆衛生的な分野においてのフッ化物洗口法の普及はめざましいものがあります。
さらなる歯科口腔保健の推進と健康福祉の発展に、本書をぜひご活用ください。
【目次】
第1章 日本におけるフッ化物製剤
Ⅰ フッ化物配合歯磨剤
Ⅱ フッ化物洗口剤
Ⅲ フッ化物歯面塗布剤
Ⅳ フッ化物配合予防塡塞材
Ⅴ フッ化ナトリウム製剤(フッ化物配合バニッシュ)
Ⅵ フッ化ジアンミン銀製剤
Ⅶ フッ化物徐放性セメント・レジンおよびボンディング材
Ⅷ フッ化物配合研磨ペースト
参考 ミネラルウォーターのフッ化物濃度
第2章 フッ化物関連資料
Ⅰ フッ化物の応用について
Ⅱ 世界のフッ化物利用状況
Ⅲ 国と地方公共団体の施策とフッ化物応用
Ⅳ 水道水フッ化物濃度調整(水道水フロリデーション)
Ⅴ フッ化物応用とリスク認知
Ⅵ 健康格差とフッ化物の利用 健康の社会的決定要因
付 録
1 「フッ化物応用についての総合的な見解」に関する答申(1999年11月)
2 今後のわが国における望ましいフッ化物応用への学術的支援
3 フッ化物洗口ガイドラインについて
4 歯科保健の条例(新潟県、北海道、長崎県)
5 県議会における集団フッ化物洗口の推進決議(和歌山県議会、長野県議会)
6 歯科口腔保健の推進に関する法律