日常の歯科診療で咬合に関わらない日はないくらい、歯科の仕事は“かみあわせ”つまり咬合と関わりが深いと言えますが、歯科衛生士にとって、咬合という概念は何となくわかりにくく、できれば避けて通りたいと思われがちです。しかし、ブラッシング指導、SRPから始まる歯周治療、患者との信頼関係の構築、歯科医師への情報提供など、歯科衛生士のしっかりとした患者さんへのフォローがなければ、歯科医師は患者さんの口腔内を回復させることができません。
本書は「症例編」「知識編」「実践編」と3編に分けて、歯科衛生士にも知ってほしい咬合の基礎知識と、歯科衛生士の役割をビジュアルにまとめました。少し難しいかもしれないと思える項目はコラムにして別掲しています。