上顎臼歯部へのインプラント治療は多くのケースで垂直的骨量に乏しく、何らかの造骨処置が必要でした。
その結果、外科処置の回数や感染のリスクが増え、治療期間が長期化するというのがインプラント治療の難点でした。
完全版では「感染の原因の一つは骨補填材にある」というエビデンスに基づいた、エクストラワイドのショートインプラントを用いた骨補填材を使用しない上顎洞底挙上「グラフトレスサイナスリフト」についても、新たな知見や新症例を加えて詳しく解説しています。
また、上下顎臼歯部を問わず骨造成を行わないインプラント治療は感染のリスクも低く、低侵襲で短期間の治療が実践できます。
本書は術者のストレスを軽減するとともに、患者が求めるインプラント治療を実践するための最新のエビデンスに裏付けられた基礎知識と、より豊富な最新臨床情報で再編集された Complete editionです。
<Contents>
第1章 ショートインプラントの最新基礎知識と理論的背景
第2章 ワイド・ショートインプラントの臨床―抜歯即時埋入編―
第3章 ワイド・ショートインプラントの臨床―抜歯早期埋入編―
第4章 ワイド・ショートインプラントの臨床―成熟側埋入編―
第5章 ワイド・ショートインプラントの臨床―インプラント治癒のリカバリー編―