本書では、修復・補綴治療において矯正治療を活用する際の注意点、その目的を明らかにし、治療ゴールの設定と達成までを臨床例とともにわかりやすく紹介している。
とくに矯正治療が先か、インプラントが先かを考えるうえで、実践編では欠損別・難易度別に 8 パターンの症例を示し、診査・診断から治療計画の立案、基本からアドバンスな手技まで、最終補綴に至る治療手順の勘所を補綴医の目線から解説した。
臨床医必読の書。
目次
CHAPTER1 矯正治療-修復治療における注意点
まずここを理解すれば矯正-修復治療がわかりやすい!
1 全体の注意点:目指すべきゴールのへの道しるべとは?
2 細部の注意点
3 まとめ:上下両側第一大臼歯の位置関係(Angleの分類)より
上顎前歯の三次元的位置と上下犬歯関係をまず考える
CHAPTER2 修復・補綴治療において矯正治療を活用する目的
ケースから見るコンビネーション治療の重要性!
1 修復・補綴治療と矯正治療のコンビネーションが必要な土壌
2 修復・補綴治療と矯正治療のコンビネーションケースの概要
3 診断と三通りの治療計画
4 治療の時間軸
5 まとめ
CHAPTER3 矯正治療が先か,インプラント治療が先か? 実践編
ワイヤー矯正とインプラントの関係 早わかりDecision Tree
適切なワイヤー矯正治療vs.適切なインプラントポジション
パターン1:上顎前歯部1歯欠損
パターン2:下顎遊離端欠損
パターン3:上顎遊離端欠損 上顎フレアアウトなし
パターン4:多数歯欠損 う蝕で崩壊
パターン5:前歯部3~4歯 中間歯欠損
パターン6:臼歯部1歯以上 中間歯欠損
パターン7:上顎遊離端欠損 上顎フレアアウトあり
パターン8:多数歯欠損 顎位の異常