審美領域、特に上顎前歯部へのインプラント治療において薄い唇側骨板の吸収は抑止できないと思い込んでいる術者も少なくない。
その結果、GBRやCTGありきの治療計画が立てられ、患者は数回に及ぶ外科処置とそれに伴う治療期間の長期化に我慢を強いられてきた。
このような従来からスタンダードとされてきた治療プロトコルや常識とされてきたものを覆し、低侵襲で短期間のインプラント審美補綴を実現するGame changerとして登場したのがRoot Membrane Techniqueである。
本書はその基礎知識から臨床応用までのすべてを網羅した一冊である。
CONTENTS
第1章 Root Membrane Technique の有効性
第2章 Root Membrane Technique の適応基準
第3章 Root fragment のデザイン分類
第4章 Root Membrane Technique の術式とリカバリー
第5章 難症例における Semilunar flap の必要性
第6章 唇側 Root fragment を残せない場合の抜歯即時埋入・即時修復
第7章 補綴形態の重要性 Root Membrane Technique vs 抜歯即時埋入
第8章 複数歯におけるエンブラジャーコントロールの重要性
第9章 インプラントによる不正咬合の改善
第10章 アンキローシスを起こした歯への対処