歯科治療について理解ができない小児や非協力的な患者には、全身麻酔下での歯科処置が好ましい場合がある。
全身麻酔下での歯科治療は主に高次医療機関で入院下に行われていたが、近年、入院を必要としない日帰り全身麻酔が地域の開業歯科医院や地域の口腔保健センターなどの小規模施設で多く行われるようになった。
本書は、開業歯科医院において歯科の日帰り全身麻酔を実施する際に役立つ手引書である。
月刊「小児歯科臨床」2019年2月号~7月号の連載に加筆修正し、歯科医院で実施する場合に必要となる適応指針、人員配置や設備、医療機器や医薬品、歯科衛生士の重要な役割について詳解。
弱脈路の確保の仕方や生体モニターの見方、患者への配布資料のひな型を画像掲載し詳しく記し、疑問に思うであろう内容はテーマごとQ&A方式でわかりやすく解説している。
歯科麻酔についても詳しくなる1冊である。
【CONTENTS】
序章 日帰り全身麻酔の変遷
1章 行動管理の中の全身麻酔 —適応と禁忌—
2章 日帰り全身麻酔の院内クリニカルパスと人員配置
3章 日帰り全身麻酔のために準備する設備、医療機器、医薬品
4章 日帰り全身麻酔における歯科衛生士の役割
5章 症例とアンケート結果
おわりに