乳歯の歯内疾患は、進行や症状の現れ方に永久歯とは異なる特徴を有するため、その特徴を理解して治療方針の決定と処置にあたる必要があります。
乳歯の歯内療法を行う上で必要となる、乳歯の特徴、抜歯の選択基準、歯内療法のポイント、術後管理および抜歯後の保隙について、多くの写真とイラストを用いて解説しています。
CONTENTS
I 歯内療法時に押さえておきたい乳歯の特徴
1 歯内療法時に留意したい乳歯の解剖学的特徴
2 乳歯の歯内疾患(歯髄疾患,根尖性歯周炎)の特徴
3 歯内療法を含む乳歯の治療で大切なこと
II 乳歯を保存(歯内療法)する時,抜歯する時
1 乳歯を保存・抜歯する際の判断のポイント
2 患児・保護者への説明のポイント
III 乳歯の歯内療法のポイント
1 乳歯にはクオリティスタンダードが求められる
2 歯根の状態の見極め
3 各種歯内療法処置時のポイント
4 処置時(処置後)の患者・保護者に対する説明
IV 乳歯歯内療法後の術後管理
1 乳歯の歯内療法後の注意点
2 生活歯髄切断の術後経過
3 抜髄の術後経過
4 感染根管治療の術後経過
5 「天然の保隙装置」か「人工の保隙装置」かの見極めが大事
V 乳歯を抜歯し,保隙装置により口腔を維持・管理した症例
1 乳歯はできるだけ残したいが,あきらめるタイミングも肝心
2 保隙装置の種類
3 抜歯後のスペースを保隙装置にて維持・管理した症例
4 装置の作製法
5 装着時の保護者に対する説明および定期検診時のチェックポイント