抜歯に至る原因として、垂直歯根破折の占める割合が高くなってきている。歯根破折は自動的に抜歯と診断されることが多いが、適切な診断と治療技術があれば、保存が可能な場面も少なくない。
著者は歯根破折歯の接着治療を長らく手がけてきた第一人者であり、本書は歯根破折歯の実態と診断、治療術式とその経過をまとめた歯根破折歯治療の集大成としての一冊。
治療術式の難易度から歯根破折症例を5つに分類し(typeM-I~M-V)、それぞれ長期経過を豊富に掲載!根管充填と支台築造を同時に行う「i-TFC 根築1 回法」についても、その手技を余すことなく紹介。
【CONTENS】
第1編 歯根破折をめぐる問題点とその解決法
第2編 歯根破折を予防し,根管治療を効率化するi-TFC根築1回法
第3編 歯根破折歯の診査
第4編 歯根破折歯の診断と治療法
第5編 歯根破折歯の治療
第6編 type M-I~type M-V症例とその術後経過
第7編 次世代の歯科医師に伝えたいこと