WHOの口腔診査法マニュアルは、国際比較が可能となるよう、標準化された口腔保健調査が実施できるように作成されています。
集められたデータは口腔疾患の重要性を定期的に評価し、歯科保健政策を推進するために活用されています。
第5版では、1997年に発行された第4版に代わり、新項目の追加と従来の診査法の変更などが行われています。主に歯周組織の状態の記録(CPI)、酸蝕・歯の外傷に関する記録項目をはじめ、基本的な記録票に加え、一般的な口腔症状を審査する記録票も追加されました。また、今回は口腔診査とは別に口腔保健に関する自己評価についても追加がなされ、リスクファクターに関する検討まで行うようになっております。日本の多くの歯科保健関係者にぜひご活用いただきたい一冊です。
【CONTENS】
セクション① 臨床口腔診査の基本事項
セクション② 口腔保健の自己評価
セクション③ WHOの支援