エンド処置後の三大トラブル「細菌漏洩」,「歯根破折」,「修復物脱離」を防ぐための最新の考え方・アプローチを徹底考察!
●エンド処置歯の支台築造・歯冠修復は,「歯内療法」と「補綴」という2つの専門領域にまたがり,それぞれの専門家の意見が一致していない論点もある,臨床家を悩ます領域です.
●本書は,歯内療法専門医と補綴専門医,そして両領域に研鑽を積んだ一般歯科医というバランスのとれた執筆陣により,臨床的なポイント・意見を集約しました.
●エンドと補綴(支台歯形成)の基本的原則をおさえ,エビデンスと臨床判断に基づいた対応・テクニックを提示.
真に患者さんに寄与する治療への最適解へと導きます.
CONTENTS
Chapter 1 Concept
1 歯内療法と歯冠修復処置
―そのインターフェースの重要性
2 EndoとProstho
―細菌漏洩の考え方
Chapter 2 エンド処置歯の支台築造
1 エンド治療後の支台築造
―直接法・間接法の考え方
2 残存歯質の評価
3 ポストおよびコアの考え方
4 メタルコア/ファイバーポストアンドコアの適応
Chapter 3 エンド処置歯の歯冠修復
1 エンド処置歯の歯冠修復の考え方―基礎的視点
2 エンド処置歯の歯冠修復について―エンドの観点から
3 エンド処置歯の歯冠修復について―補綴の観点から
Chapter 4 EndoとProstho―ケースから紐解く
1 残存歯質は十分と判断した前歯部のケース
―ポストを設置せず,充填のみにて修復を行ったケース
2 残存歯質は十分と判断した臼歯部のケース
―ポストを設置しないでよいと判断したケース
3 残存歯質が十分でない臼歯部のケース ―ポストを設置するべきと判断したケース
4 隔壁を作製せず,再根管治療を1回で完了し支台築造まで行った前歯部のケース
5 隔壁を作製して(仮歯を隔壁で維持して)支台歯形成した前歯部のケース
―補綴診断の重要性
6 残存歯質がほとんどなく矯正的挺出と歯冠長延長術を行ったケース
7 間接法(鋳造メタルポストアンドコア)にて支台築造を行ったケース
8 エンド治療後の最終補綴時期への視点
―外科的歯内療法を行った症例