「もう治らない」と言われたその摂食嚥下障害,
まだまだよくできる! 口から食べられる!!
摂食嚥下に携わる臨床家が書いた,摂食嚥下臨床に携わる人のための本。
医師・歯科医師・看護師・薬剤師・歯科衛生士・管理栄養士/栄養士・理学療法士・言語聴覚士 etc. 全ての職種に!
●本書のねらい(Preface より)
嚥下機能だけではなく先行期と準備期の問題も多く含む摂食嚥下障害が増加し、自然経過を待ったり、嚥下機能の「機能回復を目的とした訓練」では治らない患者層が増えてきた。そしてこれらの摂食嚥下障害では、「治る」「治せる(訓練・治療・支援などが奏功して改善できる、リスクをコントロールしながら食べさせることができる)」「治らない(訓練・治療などでは改善が困難)」部分が複合しており,cure(治す)だけではなくcare(支援する)を含めた対応が求められる。
背景、複合疾患もさまざまであり,原因も対応も複雑化した摂食嚥下障害に対し、
・どこを治せて、どう治すのか?
・どこが治せなくて、どう対応したらよいのか?
・今後どのように悪くなっていき、そのとき何をするべきなのか?
─このような視点から摂食嚥下障害を見つめ直し、すべてを治せるわけではなくても、治せないことに医療者はどう立ち向かっていくのか─「まだできることがあるはずだ!」という医療者を応援したい。
Contents
Part 1 どこまで「治せる」? 「治せない」摂食嚥下障害に何ができる?―いま臨床現場で起こっていること,そしてこれからは?
Part 2 さまざまな臨床症状と対応
Part 3 事例紹介