超高齢社会において総義歯の需要がますます高まりをみせるものの、顎堤吸収が進んだ患者さんを満足させる義歯を作るのは容易ではありません。
そこでお勧めしたいのが、「デンチャースペース義歯」です。
デンチャースペースとは失った歯牙や歯槽骨がもともとあった位置のことを指し、そのデンチャースペースにマッチした義歯をデンチャースペース義歯といいます。
本書ではデンチャースペース義歯の理論とその実践を一つ一つポイントごとに解説し、臨床経験を補えるような基準やテクニックを紹介しています。
総義歯製作で悩むすべての歯科医師に読んでいただきたい一冊です。
【CONTENS】
第1章 デンチャースペース
・デンチャースペース義歯の必要性を確信した症例
・デンチャースペースはどこ? ……他
第2章 治療用義歯と本義歯
・治療用義歯の必要性と目的
・治療用義歯製作テクニック
・治療用義歯期間中の調整
・本義歯製作 ……他
第3章 症例
・長期経過症例
・極端に顎堤吸収が進んだ症例
・下顎骨の左右の長さや形態が大きく違う症例
・オーラルディスキネジア
・軟性裏層材が必要な症例
・無歯顎だけでないデンチャースペースを基準とした補綴治療
・改造義歯テクニック ……他