長らく保険診療における修復物は鋳造歯冠修復が中心となってきましたが、2014年4月にCAD/CAM 冠が保険収載されて10年余が経過し、デジタル技術を活用した金属に頼らない修復物の潮流が勢いを増しています。
「デジタル化を進めなければならないが、どこから手をつけたらよいのか」「機器を導入したものの、うまくいかない」などとお悩みの先生方にとって、まずは保険でできるCAD/CAM修復物を確実に習得するのは賢い選択肢といえるでしょう。
本書では、CAD/CAM冠やCAD/CAMインレー、そして2023年12月より保険収載されたPEEK冠の診査・診断、形成、デザイン、接着、そして保険算定時のポイントなど実践的ハウツウが解説されています。ぜひみなさんの臨床にお役立てください。
CONTENTS
序章 保険収載への道のり/臨床応用への概論
◆デジタル技術・CAD/CAM冠の保険収載までの道のりと意義、今後の展望
◆保険のCAD/CAM冠の材料学的な概論
1章 保険算定時のポイント
◆算定の仕方
2章 臨床の実際~診査・診断から接着まで
◆CAD/CAM冠の予後報告から示唆される配慮すべきポイント
◆診査・診断 ◆適応症 ◆形成前のビルドアップ
◆形成 ◆印象・咬合採得・シェードテイキング・テンポラリー処置
◆模型製作とモデルスキャン ◆CADデザイン
◆試適・調整・研磨 ◆接着
3章 症例呈示
◆CAD/CAM冠/CAD/CAMインレー/CAD/CAMアンレー
(※参考症例)