科学的検査結果に基づき客観的に診断するということ.診断に基づき,適切な治療オプションを選択するということ―.
このコンセプトのもとに,本書では歯周基本治療の新しいオプションであるフルマウスディスインフェクション,Photodynamic Therapy,抗菌療法を紹介します.
それぞれのメリット・デメリット,それぞれの治療法の種類,患者適応,そして施術法という実際の臨床に直結するHow to,さらにはその根拠を,症例と筆者らが提唱するプロトコルを提示しながら解説していきます.
さらに,そもそも科学的な診断を行うためにはどうすればよいのか,一歩進んだ歯周病の検査法として細菌検査,免疫検査の方法についても紹介し,検査結果と治療法のディシジョンツリーを描くことで,適切な治療オプションを選択できるようにしています.
インプラント,再生療法をはじめとするあらゆる治療の新たな土台の知識を習得するために,最適な一冊です.
【目次】
目次
Chapter 1 歯周基本治療の重要性と歴史的背景
Chapter 2 歯周基本治療の考え方とバリエーション
Chapter 3 新しい診断法と治療法
Chapter 4 ケースプレゼンテーション
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著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
【編者略歴】
吉野敏明【よしのとしあき】
1993年 岡山大学歯学部卒業,東京医科歯科大学歯学部歯科保存学第二講座(歯周病学)入局
1995年 吉野歯科医院副院長
1999年 日本歯周病学会歯周病認定医(現専門医)
2003年 日本臨床歯周病学会理事
2004年 日本臨床歯周病学会指導医,認定医
2006年 吉野歯科診療所歯周病インプラントセンター理事長
2008年 日本歯周病学会指導医,日本レーザー歯学会最優秀研究発表賞受賞
2010年 歯学博士取得(東京医科歯科大学)
2011年 Osseointegration Japan最優秀発表賞受賞,日本歯周病学会評議員
2012年 ぺリオウェイブ臨床研究会代表
その他,JIADS講師,新潟大学歯学部非常勤講師,昭和大学兼任講師,I型糖尿病歯周病治療受け入れ機関指定医