「オーラルバイオメカニクスを考慮した歯周矯正治療」の発刊が共著者の先生方のご協力の元、実現した。
歯周病や咬合崩壊が顕著な症例では、包括診療に矯正治療が組み込まれることがある。
包括診療には、検査・診断分析法や咬合・歯周組織の知見を各科の専門医と共有し、臨床課題を共有することが求められる。
他専門領域を理解することは、包括診療の実践だけでなく自身の専門性を深めるために重要である。
本書が歯科医療の発展に少しでも貢献できれば幸いである。
【目次】
はじめに
1章 歯周病と矯正治療
2章 歯周組織に対する矯正治療の影響
3章 歯根膜のバイオメカニクス
4章 歯周組織・歯周病の基本と臨床
5章 機械的外力に対する歯周組織の応答―動物実験モデルによる論文的考察
6章 歯周組織の診査と咬合管理
7章 歯周矯正治療
8章 歯周組織管理の重要性を認識した成人矯正治療
9章 歯肉退縮と矯正治療
10章 歯周病による病的な歯の移動
11章 歯周組織の矯正治療
12章 保定における歯周組織の管理
13章 顎口腔機能を考慮した咬合管理
用語解説・索引