若い頃から総義歯作りが大好きで、いろいろな作り方を試行錯誤してきましたが、70歳をすぎた今、複製義歯を応用する方法が良いという結論に落ち着きました。
患者さんが旧義歯を持っていれば、私は必ず複製義歯を作ります。その複製義歯を咬合堤つき個人トレーをして印象採得、咬合採得を行っていくのです。なるべく旧義歯には手をつけないということです。痛い所は削ります。割れていれば修理します。また、増歯することもあります。
しかし、旧義歯を改造することは、全くと言って良いほどありません。それは私が旧義歯に手をつけたために後戻りがができず四苦八苦した経験を持っているからです。複製義歯ならば遠慮することはありません。自分が良いと思う義歯の形態、咬合関係になおし、そしてそれを新義歯にすれば良いのです。
今回は実際の患者さんの義歯製作を通して、口腔内の診査法、複製義歯の作り方、改造法、印象採得、咬合採得、さらにセット時の咬合調整など、かなり事細かく実演しながら解説いたしました。とにかく複製義歯を応用して新しい総義歯を作り上げることが一番簡単で確実です。ぜひ、このDVDをご覧になり、日々の臨床に応用してみて下さい。
【DVDの内容】
1.複製義歯を応用した総義歯の臨床テクニック
・口腔内診査
・複製義歯の作製
・複製義歯の改造
・咬合採得、印象採得
・試適、完成
2.旧義歯がない場合の印象採得
・アルジネート印象
3.義歯の手入れ
・義歯洗浄剤
4.模型作製
5.人工歯排列
6.リマウント