いろいろな動きをしてもらい、できればOK、できなければできるようになってもらう、という形式になっていますので、皆様の興味や目的に応じて、よさそうな項目を自由に選んで、やっていただければよいと思います。
なにからしたらよいのかわからない、という方もおられると思います。
そのような方は、まず、口の動きを観る「観察力」を身につけることをお勧めします。最初は観るポイントがわからないかもしれませんので、「お口でこんな動きできるかな?」のPointに記載されたことに注意しながら、たくさんの人の口の動きをじっくり観察してみて下さい。人によって動きが違うことが少しずつわかってくると思います。また、「日常生活で気をつけること」の項目に着目して、例えば、患者さんが口をゆすぐときにどのようにコップを口にあてているのか、どのように水をはき出しているのか、などを観察してみて下さい。いろいろな人の動きのパターンが見えてくると思います。
さらに「お口のこんなところも見てみよう」を意識して、口の動きについて違いや問題点が見えてきて、こんなふうになってほしいという目標ができて、この項目をやってもらう、という考えにつながっていくと思います。