補綴治療の予後を左右するのは、補綴装置の質といった直接的な因子のみならず、破折歯根や外傷、根尖部病変や歯周病などの間接的な因子がより強い影響力をもつこともあり、補綴治療をはじめとした歯科治療を進めて行くうえでこうした因子についても理解しておく必要があります。
本書は、公益社団法人日本補綴歯科学会誌に掲載されていたシリーズ『補綴装置および歯の延命のために』の執筆陣に臨床例などをご追加いただき、補綴装置や歯の延命のための各種因子や治療法をご紹介いただきました。基本的な情報から定番のエビデンス、最新の情報を整理し、症例を提示しながらビジュアルに解説します。
【CONTENS】
Part 1 破折歯根の治療とその予防策
Part 2 外傷歯の治療と予後
Part 3 根尖部病変の診断・治療・予後
Part 4 歯周組織の炎症
Part 5 口腔内環境の劣化
Part 6 力のコントロール