すべての治療は診断の上に成り立つ!
近年、高齢者や周術期患者の口腔ケア、口腔機能の維持が注目され、一般歯科における修復治療や補綴治療において、新たな局面を迎えている。
患者を長期にフォローしていくには、現状を正しく把握し、患者の背景や将来を加味した治療プランが必要である。
本書では、「初診時の診査・診断」にスポットを当て、歯の保存を最優先にどのように診査・診断し、どのように治療計画を立案するのか、その考え方やポイントを解説する。
【CONTENS】
CHAP.1 保存、歯周処置
●抜髄か、非抜髄か
●歯肉縁下カリエスへの対応
●破折歯の取り扱い
●治りやすい歯周病と治りにくい歯周病の判断
●深い歯周ポケットが残存しても、維持できている長期症例
●歯周治療の連結・固定
●歯周外科の選択
●抜歯の選択基準
CHAP.2 補綴処置
●「欠損歯列・欠損補綴の診断」その概念
●下顎位の診断
●力の診断──生活を読み解く臨床
●プロビジョナルレストレーションで何を見るのか?
●パーシャルデンチャーの支台装置の選択
●欠損歯列の治療手順
●インプラントリカバリー
CHAP.3 補綴物作製
●審美歯科治療の手順
●全顎補綴における技工のポイント
●コーヌスデンチャーの適応症と製作法