歯周治療の目的の一つは、歯周炎の進行を止めて歯の喪失を防ぐことです。根分岐部病変がある歯は失われる傾向があると考えられており、根分岐部のプラークコントロールとデブライドメントは、歯科衛生士にとって難しい問題です。しかし、やりがいのある“挑戦”でもあります。
本書では、歯周組織に備わる自然治癒力に注目しつつ、その挑戦に必要な考え方、知識やスキルを症例とともにビジュアルにまとめました。
根分岐部病変の非外科的治療に日々、悩みながら取り組まれている歯科医療従事者、とくに歯科衛生士さんに、ぜひ手にとっていただきたい一冊です。
■本書の構成■
●I 根分岐部病変の非外科的治療の考え方と診査の部
なぜ根分岐部病変になるのかを考える
体の治癒力に注目する
根分岐部病変をみつける
●II 挑戦に必要な知識の部
大臼歯の解剖学的形態を知る
根分岐部の形態を立体的に理解する
●III 挑戦に必要なスキルの部
健康を求める気持ちに目を向ける
歯肉を傷つけずに歯肉縁上プラークを取り除く
歯肉縁下の汚染物質を適切に取り除く
●IV 根分岐部病変の非外科的治療の部
大臼歯を保存する
非外科的治療の効果を長く維持する
【主な目次】
I 根分岐部病変の非外科的治療の考え方と診査の部
II 挑戦に必要な知識の部
III 挑戦に必要なスキルの部
IV 根分岐部病変の非外科的治療の部