日常臨床で遭遇する歯根吸収は、病変の種類や進行速度が多様で、診断や治療方針の決定に迷いやすい。本書(上巻)では、歯根吸収の発生機序、関連する細胞・組織、原因、分類を基礎から整理し、内部歯根吸収と外部歯根吸収の特徴を体系的に解説。
デンタルX線写真とCBCTを用いた病変の位置・広がり構造の把握、内部吸収と外部吸収の鑑別、治療開始時期の考え方を示し、表面吸収、圧迫吸収、炎症性吸収、置換性吸収など、臨床で理解したい各病態が詳述されています。
さらに、鑑別診断、治療、予後を一連の流れとして捉えて、病的所見を認めた際の早期診断・早期治療の重要性を明らかにしています。
内部歯根吸収に対する根管治療、水酸化カルシウム製剤、MTAセメント、ガッタパーチャを用いた対応や、外傷・感染・矯正力などに起因する外部歯根吸収への治療を提示しており、歯根吸収を見逃さず、病態に応じた診断と対応へ結び付けるための知識をまとめた1冊です。
【CONTENTS】
第1章 歯根吸収を理解するために
第2章 内部歯根吸収:Internal Root Resorption
第3章 外部歯根吸収:External Root Resorption