包括歯科臨床に興味をもった筆者(国賀)が、「一口腔一単位」という理念のもと、口腔が全身の一部であり、消化管の入り口としての重要性を認識したうえで、集学的な視野を重視した研修プログラムにおいて、臨床におけるリスクマネジメントの重要性について身をもって学んだことが、本書執筆の原点となっている。 GP・矯正・口腔外科の視点から「個体差に起因する力(機能) と炎症のコントロール」について、症例に即してわかりやすく解説することを試みた。主訴対応を除き、診断は「力のコントロールを起点としたトップダウン型アプローチ」が合理的と考え、「力(機能) と炎症のコントロール」 という順で記述が進められ、自験例の長期経過を振りかえり、得られたリスクマネジメントの要点をまとめた。
【CONTENTS】
CHAPTER 1 リスクの分類・評価と個体間の識別
CHAPTER 2 包括歯科臨床における個体差の意義〔先天的リスク(Cリスク)〕
CHAPTER 3 咬合崩壊の原因と対策の実際
CHAPTER 4 個体差治療の実際
CHAPTER 5 顎関節・矯正治療のリスクマネジメント
CHAPTER 6 システミック&サージカルリスクマネジメント