近年注目の集まる歯科衛生士による浸潤麻酔について、指示の主体となる歯科医師と、実際の手技を行う歯科衛生士、両者の専門性と役割を生かしつつ、安心・安全に臨床を進めていくための一冊です。「歯科医師による診断と治療計画」に基づき、「歯科衛生士による適切な実施」こそが、安全な浸潤麻酔を成り立たせます。本章では法的根拠と責任、麻酔に必要な解剖学と薬理学、患者評価と具体的手技、さらには偶発症や緊急時対応など、臨床に必要な知識と一連の流れをまとめました。
【目次】
CHAPTER 1 法的根拠と規制
SECTION 01 歯科衛生士業務の法的範囲,責任
SECTION 02 医療事故と法的対応
SECTION 03 歯科衛生士に求められる倫理的姿勢
CHAPTER 2 浸潤麻酔のための解剖学
SECTION 01 上下顎骨の特徴
SECTION 02 神経の走行と支配領域
SECTION 03 歯周組織の構造
CHAPTER 3 歯科用局所麻酔薬の特徴
SECTION 01 局所麻酔薬の作用機序
SECTION 02 局所麻酔薬の種類
SECTION 03 血管収縮薬
SECTION 04 局所麻酔薬の奏効に影響する要因
SECTION 05 患者常用薬との相互作用
CHAPTER 4 SRP時の局所麻酔
SECTION 01 医療面接
SECTION 02 臨床検査値の理解
SECTION 03 バイタルサイン・生体情報のモニタリングと評価
SECTION 04 注射器の取り扱い
SECTION 05 浸潤麻酔の実施
CHAPTER 5 配慮が必要な患者への対応
SECTION 01 妊娠中・授乳中の患者
SECTION 02 循環器疾患
SECTION 03 代謝性疾患
CHAPTER 6 合併症と緊急時の対応
SECTION 01 局所合併症と対応
SECTION 02 全身的偶発症と対応
SECTION 03 酸素ボンベの取り扱いと酸素療法
SECTION 04 一次救命処置
付章 日本歯科麻酔学会の診療ステートメント
SECTION 01 安全な歯科局所麻酔に関するステートメント
SECTION 02 高血圧患者に対するアドレナリン含有歯科用局所麻酔に関するステートメント