近年外科的矯正治療の件数が増え、矯正歯科治療時にはこれまでにも増して口腔機能への配慮が必要とされるようになってきた。
本著は「矯正治療における診断」「治療計画と治療の実際」「外科的矯正治療の実際と問題点」の三部構成。
第1部では審美面と機能性の調和のとれた診断のために必要な、CTや3Dデジタルなどのニューテクノロジーの知識や応用法、術後のクオリティーコントロール、成長予測・評価法など、手術か成長コントロールだけでの対応ケース化を実際の症例を交えながら説明。
第2部では治療の実際について、矯正歯科医なら悩んだことがあるであろうという症例を解説。
第3部は「Surgery Firstの検証」や「顎関節症状への対応」「気道の変化」など外科的矯正治療後の問題点として議論されることが多い内容について詳述している。
著者は長年ミシガン大学でMcNamara先生とともに口腔機能について研究し、この分野で多くの研究を発表してきた、まさに第一人者である。
<目次>
第1部 矯正治療における診断
1章 審美性と機能の調和
2章 診断へのニューテクノロジーの応用
3章 成長への配慮
第2部 治療計画と治療の実際
1章 カモフラージュ治療か包括治療か
2章 非対称症例への対応法
3章 外科的矯正手術の治療計画
第3部 外科的矯正治療の実際と問題点
1章 Surgery Firstの検証
2章 顎関節症状への対応
3章 気道の変化