インプラント治療は欠損補綴の選択肢として一般にも浸透し、定期的なメインテナンスを怠らなければ、機能と審美を長期間維持できる可能性が高くなっています。
しかし、長期にわたるメインテナンス時においては、加齢とともに口腔の組織変化や機能低下などによって、インプラント周囲炎に罹患したり、インプラント体、アバットメントやスクリューの破折などのリスクが高まります。そして、当然ながらインプラント体を撤去(除去)して再治療の可能性を考えることになります。
本書では、インプラント体、アバットメントやスクリューの撤去が必要になるトラブルとその判断基準、撤去に必要な器具・器材と具体的な撤去方法や術式を詳細に示しています。
また、インプラント体の再埋入の考え方や術式選択のポイントからメインテナンスまで、多くの症例を呈示しながら、わかりやすく解説しています。
本書はインプラント治療におけるトラブル対応のバイブルとして必携の書です。
<CONTENTS>
Chapter1 インプラント治療のトラブルとインプラント体撤去の判断基準
01 インプラント治療のトラブル
02 インプラント体の撤去が必要となるトラブルと判断基準
03 要介護高齢者におけるインプラント体の撤去の判断基準
Chapter2 インプラント体撤去の器材と方法
01 インプラント体撤去の各種術式
02 アバットメントスクリューの撤去
Chapter3 インプラント体の再埋入とメインテナンス
01 インプラント体の再埋入
02 メインテナンス
Chapter4 インプラント体の撤去症例集
01 Early Failureの症例
02 埋入位置が不良の症例
03 インプラント周囲炎の症例
04 Overloadが疑われる症例
05 インプラント体およびスクリュー破折がある症例
06 インプラント体の破折症例<1>
07 インプラント体の破折症例<2>
08 インプラント体の破折症例<3>
Chapter5 インプラント体撤去ツール使用時のポイント
01 インプラント体撤去のポイント