障害児者がまだ若い段階から地域で口腔を見守り、成長に寄り添っていくためのさまざまなヒントが記載されています。
地域の歯科医院に来院できる、発達障害(ASD,ADHDなど)、知的能力障害、ダウン症候群、脳性麻痺、視覚障害、聴覚障害などの患者への理解とコミュニケーションの取り方を解説しています。
〈はじめに〉より
「患者の障害の程度によっては、歯科治療が困難であることはよくあることです(…)ただし、障害児者への治療はできなくても、「口腔内診査をおこない、患者の特性を記録する、歯科的な相談を受け、早期受診を推進し、定期診査の必要性を説き、予防対策を進め、自院でできない治療については高次医療機関への紹介をする」など、歯科医院が行う歯科医療はたくさんあります。
本書には、いわゆる歯科治療のノウハウは記載していません。そのかわり、 障害の特性についての記載やコミュニケーションの方法について、多く取り上げています。
【目次】
1章 障害児者についての理解を深める
2章 歯科医院で障害児者への診療に備える
3章 各疾患・症状からみた障害児者への診療と対応
4章 障害児者や子どもを診るうえで知っておきたいトピック