国民の罹患率が8割を超えるという歯周病。この深刻な事態に、罹患率低下に向けたさらなる努力が求められている。
しかし、歯周病が思ったように改善せず、頭を悩ませている歯科医療従事者は多い。
本書では、歯周病のリスクファクター(喫煙、糖尿病、咬合性外傷、口呼吸、加齢など)に焦点をあて、適切なアプローチ法の提示により、歯周病予防と効果的な治療の成果に繋がることを目指した。
医科と歯科の垣根を越えた豪華執筆陣によるリスクファクター解説は、歯科医療従事者必読だ。
【CONTENS】
第1章 生物学的な要因はこれだ
◆ 喫煙と歯周病 ニコチン依存症の真実 ……稲垣幸司
◆ 口呼吸と歯周病 ……今井一彰
◆ 糖尿病患者の歯周治療時に歯科医師が留意すべきポイント ……西田 亙
◆ 歯周病と糖尿病の相関にみる歯周治療の考え方 ……岩下未咲 西村英紀
◆ 慢性歯周炎に咬合性外傷はどのように関与するのか ……池田雅彦
◆ 歯周病のリスクファクターを考慮した歯冠修復 ……國原崇洋
…他
第2章 術者・患者側の要因はこれだ
◆ 患者の理解と医院側の説明力 ……南崎信樹
◆ プラークコントロールが困難な症例への対応 ……鍵和田優佳里
◆ 家族や周囲の環境 ……仁保俊昭
…他
第3章 知っておきたい関連因子はこれだ
◆ 口腔からの誤嚥性肺炎予防 ……米山武義
◆ 妊婦の歯周治療を難しくさせる要因と対応のポイント ……滝川雅之