“日本人の8割が罹患している”ともいわれる歯周病だが、近年の歯周病治療は急速に進歩を遂げた。
しかし、基礎を見落とした歯周病治療が行われてしまい、なかなか改善がみられない場合や、治療を歯科衛生士に任せっきりにして、歯科医師がほとんど治療にかかわらない場合も多いようである。
本増刊号では、歯周病を治すには何が必要なのか、治療の基礎を見直し、歯科医師がおさえておくべきポイントを解説する。
序 章 歯周病原性細菌と免疫
1. 歯周病をどう捉えるか? 落合邦康
第1章 歯周基本治療
1. プラークコントロール 飯野文彦
2. ルートプレーニングに必要な知識 ──歯と歯周組織の解剖学 江澤庸博
3. 歯周病治療を主軸に置いた院内システム 稲垣伸彦
4. 歯周病治療における咬合調整 大八木孝昌
5. 歯周病治療におけるデンタルX線とその読像 若松尚吾
第2章 歯周外科処置
1. 歯周組織再生療法におけるフラップデザイン 安藤 修
2. 再生療法材料の選択 二階堂雅彦
3. ソフトティッシュマネジメント 中村茂人
4. 切除療法と組織付着療法 安藤正明
第3章 歯周病と全身疾患
1. 歯周病が全身を蝕む 安田直正 ……他
第4章 咬合治療
1. 歯周病における咬合治療 川口 敦
2. 歯周・矯正治療 土岡弘明
3. 歯周・インプラント治療 吉野宏幸
4. 咬合崩壊を伴う歯周病治療 鎌田征之
第5章 SPT・メインテナンス
1. メインテナンスの目的とは ──歯科衛生士の立場から 南 香織
2. 歯周病患者の補綴物製作 ──歯科技工士の立場から 津久井貴光
3. 患者が主役のSPT・メインテナンス ──歯科医師の立場から 吉村英則